Shotwell で複数ライブラリを使用する方法(とスマートリスト機能のご紹介)

画像に xmp タグが保存できるようになった shotwell ですが (ubuntu などで使えるよ)、昨年書いた 0.8.0 の記事では
  (1) 検索とスマートリスト機能の充実
  (2) 複数ライブラリの対応(絵と写真を別のライブラリで扱える)
が良くなったらいいなと思っていました (Shotwell 0.8.1 を使ってみたよ。)。
この 2 つがいろいろ解消してきたので実用的に使えるようになってきました。


(1) の検索とスマートリスト機能の充実
スマートリスト機能ですが、現在のバージョン、0.11 では、検索結果がタグと同じように保存されるようになり、すごく便利になりました。


左上の「保存した検索」を選ぶと、タグの組み合わせで一覧表示できて手軽に鑑賞(なの?)できます。
除外条件も設定できるので、3 人が描かれているイラストを除いて 2 人だけが描かれている絵に絞り込むこともできて、特定の趣味の人たちにもすごく便利だと思いますw。



(2) 複数ライブラリの対応
複数ライブラリの使い分けは、クリックのみで簡単にできる設定方法は現在ありませんが、方法は以前からあったようです (Allow specifying place of database file)

英語の文章ですが、shotwell をコマンドラインから起動するときにオプションをつけると、別のライブラリ(データベース)から起動できるようです。上のリンクよりこちら([Shotwell] Shotwell command line) のほうがわかりやすいと思います。「端末」に、

shotwell -d (ライブラリの場所)

と入れて実行すれば、指定したライブラリの場所にデータベースが新たに作成されます。簡単ですが、わざわざ端末に書きこんで開くのはめんどうですので、例えば、シェルスクリプトを使う方法だと、下のような感じです。

  1. 新しいテキストを作って、シェルスクリプトを以下のように書いて「shotwell.sh」などの名前で保存して

    #! /bin/sh
    #
    shotwell -d (ライブラリの場所)

  1. 右クリックをして「プロパティ」を選び、「アクセス権」のタブの、「プログラムとして実行可能」をチェックしてあげ
  2. 3. 作成したファイルをダブルクリックして「端末内で実行する」をすれば、簡単に別のライブラリで開けるようになります。

ちょっとめんどくさいですが、作ってしまえば shotwell をいくつかのライブラリで簡単に使えるのですごく便利です(シェルスクリプトはこんなのでいいのかな…)。
すんかは「イラスト」、「写真」、「百合イラスト」とかライブラリを作ってみています。ライブラリを複数使うことについては、以前 Picasa でも悩んだことがありました。画像の分け方や管理方法も含めて、難しい問題ですよね。
Shotwell の場合、つけたタグが画像の方に保存されるので、ライブラリの構築や分け方で失敗しちゃっても、また画像を読み込み直せばタグをつけた時間が無駄にならないのですごく嬉しいのです(もう何回も読み直してるのです…)。

今後、起動時に GUI でライブラリを自由に選べたり、設定で起動後に変更できたりすればいいなと思いますが、いまのところ、考えて入るけれど、まだ実現していないみたいです (open alternate library from GUI)。手軽にできるようになるといいよね。



実際に使ってみて
ライブラリの問題に関連しますが、ジャンルによってはタグが多すぎて、階層タグがあっても付けるのがたいへんなのです^^;。ほんとうに冗談じゃないのです…。Shotwell の問題じゃないのですが、タグ付けの省力化とかは、いろいろ考えてまた別の機会に書けたらいいな。


左のタグの部分のバーを見ていただけるとわかるとおり、すっごくスクロールしないとタグが探せません。ほとんどイラストの作品名しか入れられていないのに…。ツリー構造が出来るようになったので、キャラクタ名のタグも入れてみていますが、膨大な数になります。できれば絵師さんのタグも付けたいのですが…。タグを付ける労力だけじゃなくて、タグ数自体と管理が大きな問題です。