大正野球娘。 （アニメ）感想

大正野球娘。アニメ版みました。百合も含めた、その全体の感想など〜。
（各話の感想については、百合佳話 [ゆり/かわ]さんのところがいいと思います。）
（下は原作ノベルです。読んでみようか考え中。積ん読をなんとかしてから、かな。PSP 版含めアニメとは少し違う感じのようです。少し面白そう）

大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge)

大正時代を舞台とした、女の子の野球のアニメです。動機付けとしては、時代背景に対応した男女の役割の違いの問題です。テーマ自体はやや重いものですが、重苦しい感じではなく、テーマに対して真剣だけど元気で活発な登場人物たちで、立場によらず楽しめるものになっていると思います。
基本的に野球を題材としていますが、少年〜青年マンガにある、野球自体の話やその戦略等のスポーツ系の話は薄めです。ただ、最終話近くは、しっかり "野球" していました。一応戦略のような話も入っています。全体的に見ると、野球を目的に見るのは、このアニメとしては邪道かもしれません^^。
登場人物のゆるい楽しい日常を見てたのしむタイプの作品ではありますが、ちゃんとお話の目的があります。何もないところから桜花会を作り、野球の正式な試合をするところまで描かれていて、ストーリーにそった話のなかで日常を楽しむ構成になっています。参加してくれる人を集めたり、それぞれの人物の様子を描くことなどが中心となってきて野球の部分は少ないので、野球以外の仲間を集める、とかそういうお話を楽しめる人にオススメです。
性別構成としては野球漫画の逆の構成になっているので、百合としてはいろいろ考えられて幸せな作品です (*´ω｀*)。メインの主人公の小梅さんは、男のいい人がいますが、新婚夫婦となっている小笠原晶子さんと想像することもできますし、巴さんもいます。個人的にはメインの小梅さんを巡る関係も好きなのですが、お雪（宗谷雪）とたまちゃん（石垣環）が一番好きです。お雪が不器用なたまちゃんをいろいろ構うわけですが、実際は結構、たまちゃん→お雪ですよね。どちら方向でも楽しめますが、いちゃいちゃする場面を想像すると、たまちゃん→お雪が思い浮かびます。あとは、胡蝶さん→鏡子さんも好きかな。こちらは薄めなので、想像で補う必要がありますが^^。
小梅さんと三郎さんなど、男女のかかわりあいもあるので苦手な人は注意です。でも、そちらも楽しめる人は、小梅さんと三郎さんで十分にやにやできるのではないでしょうか。見ていて結構悶えました^^。
楽しみ方や、嗜好によりますが、良い作品だと思います。1 クールですし見て損はないんじゃないでしょうか。