Ubuntu での PeraPeraPrv と OpenJDK(音が出なくなる問題)

 Ubuntu 上で PeraPeraPrv を快適に使わせていただいていたのですが、flash player の停止がどうしても引っかかってしまい、何か対策をとりたいと思うようになりました。最初は firefox を PeraPeraPrv (以下 P3) の先に立ち上げて、動画を見て flash player を動かして音を出せばいいと思い、実際にそうしていたのですが、firefox を途中で閉じてしまうことがままあります。一方、P3 は長時間動かしているもので止めないので、どうしても firefoxflash player を後から起動することになってしまいます。特に、P3 上からニコニコ動画youtube に跳ぶこともフォローの関係から多いので、相性が悪いとも言えると思います。
 なので、動作することが報告されているとお教えいただいた(作者さんのサイト) OpenJDK を入れてみました。基本的に実行する環境が変わることで問題が解決するので、おそらくこの音に関する問題は、P3 のコードではなく Sun の実行環境 (jre) にあるのかと思います(コードを変更して避けることは、不可能ではないかもしれません...)。OpenJDK での音声の問題に関しては、こちら(P3で通知音が鳴らないことが)にも報告があるのですが、状況が少し違いますし、ついでなので OpenJDK の導入や使い方に関しても少し書いておきたいと思います。
 OpenJDK はどんなものかというと、Sun の JDK (java development kit) のプロプライエタリな部分を取り除いて(?)、できたものということで、Ubuntu 上のOpenJDK については、こちらなどに Sun の JDK と互換性が確認されているという記事があります。詳しいお話や関係についてはこちらを読むと良いと思います。
 まず、OpenJDK のインストールですが(Ubuntu のバージョンによっては入ってるのかな?)、"JDK" 自体は java development kit なので、開発部分(コンパイラとか)と Java の実行環境 jre を含んでいます。Open"JDK" をそのまま入れてしまってもいいのですが、特に開発しないなら、OpenJDK の jre(実行環境)をインストールすればいいかな、と思っています。行うこととしては、(1) synaptic で OpenJDK-6-jre で検索し、チェックする。(2) そのままインストールする。で完了です。Synaptic、ありがとう(´∀`)。で、P3 の jar を OpenJDK(の jre)で実行するには、「Sun Java 6 Runtime」で実行するのと同じく、jar を右クリックし「OpenJDK Java 6 Runtime」を選択して実行できるようになっています。レイアウトやフォントの感じがやや違う感じもしますが、うちのうぶんつでは特に問題なく動いてくれています。
 次に、Sun の Runtime が入っており、OpenJDK を後から入れたときの問題を避けるために、少し設定をしておいた方がいいかもしれないことがあります。もともとは java を起動するときに Sun の Runtime を利用するようになっていたのですが、OpenJDK を入れるとこちらを使うようになってしまいます。java といっても上記の形で jar のみを使っている場合は、特に問題ないと思うのですが、Eclipse などを使うときにはこの設定が効いてくるようです(といってもあまり差は出ないみたいですが...)。なので、わたしはこちらを参考に Sun の Runtime に戻しています。具体的には (1) [アクセサリ]-[端末] を開いて「java -version」と打ってどちらの runtime が使われているか確認。(2) 「sudo /usr/sbin/update-alternatives --config java」を打ち込んで選択肢を表示させ、使うものを選択する。という流れになります。
 以上のような感じで、P3 を実行する時には「OpenJDK Java 6 Runtime」を使えば、音に関する問題が解消するんじゃないかと思います。...誰かの役に立ったら、いいな。